カンブリア宮殿 「釣り具メーカーの躍進:入魂ロゴがもたらす秘密」

カンブリア宮殿【今こそ企業を強くしろ!ヒット請負人・佐藤可士和の改革術】

2021年4月1日放送  テレビ東京
村上龍 小池栄子

この番組は、釣り具メーカーのダイワが、ファッションブランドへの進出を果たした成功例を紹介しています。
ダイワは、強靭な釣り糸の技術を応用した機能的なウェアやデザイン性の高い服を展開し、撥水加工の施された濡れないニットや軽量な傘などを提供しています。
佐藤可士和氏は、ダイワにおいて企業の建て直しを担当しました。

彼は社内調査を行い、ダイワの強みを明確にしました。
その強みは、精密なリールやカーボンのシャフトを作る技術力でした。
彼は、この技術力をアパレル事業にも生かすべく、Dのロゴを象徴として採用し、釣具技術に基づくアパレル事業を拡大させました。

番組では、可士和氏がデザインしたダイワのロゴについても紹介されました。
以前のロゴは、色に依存していたため、小さな刻印にすると表現が難しかったそうです。
そこで可士和氏は、小さくても明確なアイデンティティーを持つロゴをデザインしました。

その過程で、約400〜500のデザイン案を作成したとのことです。
可士和氏は、デザインする際に美しい数値や比率にこだわっており、耐久性にも注意を払っています。
つまり、刻印されたり宣伝されたりする場合でも、同じイメージを保てるような耐久性を考慮しています。

また、時代の変化に対しても耐久性を持つように、シンプルな形にまとめることを心掛けているそうです。
この番組は、ダイワが釣り具メーカーとしての枠を超えて新たな市場に参入し成功したストーリーを伝えています。
企業の強みを見つけ出し、それを生かして多様な商品展開を行うことの重要性を示しています。

また、ロゴデザインにおける耐久性やアイデンティティーの重要性にも言及しており、ブランドの基盤を築く上でのポイントを教えてくれます。
ダイワのような成功事例から、企業やブランドの成長に取り組む上での参考になる情報が得られました。