カンブリア宮殿 「ハイボールで1兆6500億円の巨額買収を実現!アメリカ戦略に注目」

カンブリア宮殿【新浪流“やってみなはれ”】

2021年8月12日放送  テレビ東京
村上龍 小池栄子

このエピソードは、サントリーがビーム社を買収したことによって、ハイボールアメリカでの戦略を進めることができたという話ですね。
最初はビームの社員との意見の相違がありましたが、日本の立呑居酒屋でのハイボールの人気を見て、「食事をしながらジョッキでハイボールを飲む」というスタイルにビームの幹部が感銘を受け、アメリカでの普及に成功したようです。
サントリーがビーム社を買収した理由は、世界の列強の一員としての地位を確立するためであり、他の企業ではなくビーム社を買収した理由も、世界のネットワークとの組み合わせが可能であったためだそうです。

また、買収後もビーム社の文化との違いがあったようで、それについても語られています。
サントリーは現場の重要性を強調し、フラットな組織を目指している一方、ビーム社はマーケティングや財務、経営戦略が重要視され、現場への配慮が少ないということです。
しかし、その違いを乗り越え、ビーム社のDNAとサントリーをマッチングさせることで、素晴らしいものを作りたいとの思いがあったようです。

シカゴの本社との間での意思疎通には苦労したようですが、それでもボスの明確化やアメリカでのハイボールの成功を実現するために取り組んだといいます。
結果として、アメリカではハイボールが普及し、競合他社もハイボールを取り入れるようになったとのことです。
このエピソードは、企業間の文化の違いや困難を乗り越えて、成功につながった事例として興味深いものです。