カンブリア宮殿 「伝説の女将の大失敗記」

カンブリア宮殿世界を掴む“加賀屋流おもてなし” 33年連続日本一の旅館

2013年7月18日放送  テレビ東京
村上龍 小池栄子 小田禎彦

この番組は、加賀屋の女将である小田真弓さんのことを取り上げています。
小田さんの大切な仕事は、お部屋回りであり、細かな会話がお客様の満足度を高めるとされています。
彼女は若女将の小田絵里香さんと一緒に多くの部屋を回っています。

この部屋回りの仕事は、先代の女将である小田孝さんから始まり、大変人気を得たそうです。
小田孝さんは昭和天皇から2度も訪問され、伝説の女将と称されていました。
小田孝さんのおもてなしのこだわりは、ある失敗によって始まったと言われています。

昭和16年、大企業の幹部が宿泊に訪れた際、女将たちは波止場まで出迎えに行ったのですが、孝さんだけが寝坊し遅刻してしまったのです。
その結果、客に叱責されてしまいました。
謝罪の後、宿に案内した際には部屋の灰皿に吸殻が残っていることもあり、更にお客様の怒りを買ってしまったそうです。

孝さんは自分の情けなさに涙を流したと言います。
この失敗が彼女を変え、「全てのお客さんがまた来てくれる、一流の旅館になってみせる」という決意を持つようになりました。
加賀屋では子育て中の従業員に対して、企業内保育園「加賀屋保育園カンガルー」を提供しています。

この保育園は勤務シフトに柔軟に対応し、さらに通常の保育園の半額ほどの料金で利用できるそうです。
小田禎彦氏は、サービスについて「お母さんが満足して安心して子供を預けられることが大切であり、その分のサービスをお客様に提供する」とコメントしています。
女性従業員たちは、このような施設があるおかげで安心して働けると話しています。

この番組を見ていて、加賀屋のおもてなしの心を感じました。
女将の小田さん達の努力と情熱が、お客様に対して真摯なサービスを提供していることが伝わってきました。
また、子育て中の従業員に対しても理解と支援を行っている姿勢に感銘を受けました。

加賀屋は本当におもてなしの原点を追求している旅館だと感じました。