カンブリア宮殿 「金沢発!年間視察団600件のコミュニティー活動」

カンブリア宮殿ごちゃ混ぜの街作りで地域活性!金沢発!注目コミュニティの全貌

2016年7月21日放送  テレビ東京
村上龍 小池栄子

「シェア金沢」は、石川県の金沢市にあるコミュニティーで、全国から注目を集めています。
年間600団体以上が視察に訪れ、その中には東北の自治体の視察団も含まれています。
このコミュニティーには約70人が暮らしており、高齢者が半数以上を占めています。

高齢者向け住宅や学生向け住宅、障害児童入居施設があり、本館にはレストランや天然温泉などの施設も備わっています。
また、ウクレレ教室やドッグラン、アルパカ牧場など、多世代交流を促すコミュニティーとして注目されています。
番組では、住人の暮らしを紹介しています。

例えば、鈴木さんは去年神奈川県から移り住んできました。
彼はサービス付き高齢者向け住宅に住んでおり、部屋は1LDKで家賃は8万5000円からです。
鈴木さんは2年前に奥さんを亡くし、ここに住むことを決めました。

見守りサービスや食事サービスなども受けることができ、高齢者向けのデイサービスなども利用できます。
彼は菜園も楽しんでおり、玉ねぎを育てています。
また、鈴木さんはここで介護ヘルパーの資格を取得し、週2日高齢者デイサービスセンターで働いています。

その給料は月7万円です。
また、大学生の富田さんは学生向け住宅に住みながら、入浴介助のボランティアをしています。
彼の家賃は4万円で、月に30時間のボランティア活動が条件となっています。

また、障害児30人が共同生活をしており、アルパカの世話もしています。
このような取り組みにより、「シェア金沢」は障害者40人の雇用を生み出しています。
本館のレストランでは、北瀬さんという障害を持つ人が高齢者への配食サービスの仕事をしており、彼の収入は90時間で約7万円程度です。

また、番組では午後3時過ぎになると小学校が終わり、子どもたちが学童保育にやってきます。
「シェア金沢」は、異なる世代やバックグラウンドを持つ人々が共に過ごし、交流する場を提供することで、地域の活性化や雇用の創出に貢献しているようです。
多世代が互いに支え合い、共に成長していく様子がとても魅力的に感じられました。