カンブリア宮殿 「決死の覚悟で人の3倍働きなさい!」

カンブリア宮殿【「人より先に失敗する」で成功を築く】

令和5年8月31日放送  テレビ東京
村上龍 小池栄子

このストーリーは、コクヨという企業の創業家の歴史と挑戦について興味深いものです。
黒田善太郎が紙製品の店を開いてから現在までのコクヨの成長には、家族の継続的な努力と決断力が感じられます。
黒田しょう之助は、スチールデスクやスチール製の大リングキャビネットといったオフィス家具事業に本格的に参入しました。

後発の立場にもかかわらず、しょう之助は創業家の精神を持ち続け、本社ビルをつくり、注目を集めました。
そこでは社員の働き方がショールームを兼ねたライブオフィスで見ることができました。
また、コクヨは文房具の分野でも注目すべき発明をしました。

キャンパスノートという中心部を糸でとめる従来のノートとは異なる無線とじの方法を開発しました。
その耐久実験の結果も印象的で、普通のノートでは考えられないような強度を示しました。
黒田自身もコクヨに入社するときには、祖父から「人の3倍働きなさい」と言われたほどの覚悟を求められました。

このような創業家の精神は、コクヨが困難な時期に直面したときにも重要な役割を果たしたことでしょう。
リーマンショックでオフィス関連事業が大きな赤字になった時期もありましたが、コクヨはそれを乗り越え、現在も繁栄しています。
このストーリーは、コクヨ創業家の覚悟と努力に触発され、社会での挑戦や企業の成長について考えさせられます。